GoHighLevel(ゴーハイレベル)の商談とパイプラインで何ができるか。段階の決め方と作り方

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商談(Opportunities)とパイプラインとは何か

ゴーハイレベル(GoHighLevel)の Opportunities(オポチュニティ)は、売上につながりそうな話、つまり「商談」を1件ずつ記録するものです。公式ヘルプでは、新しい問い合わせから契約までのどの段階にある話でも、オポチュニティとして扱えると説明されています。1件の商談には、相手の連絡先、見込みの金額、これまでのメモがまとまって入ります。

Pipelines(パイプライン)は、その商談が進んでいく「段階の並び」です。パイプラインはいくつかのステージ(段階)でできていて、商談は左から右へ動いていきます。ヘルプでは、お客さまの連絡先(コンタクト)に売上の見込みがあり、パイプラインに入ったときにオポチュニティになる、と書かれています。

何に使えるか(小さな会社の例)

たとえば、リフォーム会社なら「問い合わせ」「現地調査の予約」「見積もりの提出」「返事待ち」のように段階を並べると、いまどの話がどこで止まっているかを1つの画面で見られます。ヘルプの例でも、サービス業向けに「新しい問い合わせ」「相談の予約済み」「サービスやプランの選択」「支払い済み」「受け入れの準備」という並びが紹介されています。

商談ごとにメモやタスク、やり取りがまとまるので、担当が休んだ日でも別の人が経緯を追えます。ヘルプは、商談の作成、ステージの移動、状態の変更をきっかけにワークフローを動かせることも挙げています。ステージごとの件数と金額を見て、この先の売上の見込みを立てる使い方にも触れています。

商談の4つの状態

オポチュニティには、最初から4つの状態が用意されています。

  • Open(オープン):まだ進めている途中の商談
  • Won(成約):契約や購入に至った商談
  • Lost(失注):相手が見送ったり、ほかを選んだりした商談
  • Abandoned(放置):この先の対応の予定がなくなった商談

段階(ステージ)と状態は別のものです。ステージは「どこまで進んだか」、状態は「その話がまだ動いているか、終わったか」を表します。状態を使って、絞り込みの条件を作ることもできます。

パイプラインの作り方の流れ

ヘルプの手順では、次の流れで作ります。

  • サブアカウントの左のメニューから Opportunities を開き、上のメニューの Pipelines を選ぶ
  • 右上の Create new pipeline を押し、わかりやすい名前を入れて保存する
  • Stage Name(ステージ名)を入れ、Add stage で段階を足していく
  • 上下の矢印で順番を入れ替え、ごみ箱の印で消す
  • じょうご形と円グラフの印で、ダッシュボードのグラフに出すかどうかを決める

Won と Lost のステージは自動で作られるので、自分で足す必要はありません。パイプラインの名前は同じサブアカウントの中で重ねられず、ステージの名前も同じパイプラインの中で重ねられません。ステージに色を付けて、ボードの表示や商談のカードで見分けやすくすることもできます。

段階を決めるときの業種別の例

パイプラインを作る際、段階の名前をどのように置くかで迷うことがあります。自分たちの事業の進み方に合わせて、大事な段階だけをシンプルに並べます。

業種ごとの並べ方の例を挙げます(あくまで例です)。自社に近い形をもとにして、実際の商談の流れに合わせて直してください。

  • 製造・受託開発の場合:「新規問い合わせ」「ヒアリング・要件確認」「お見積り提出」「ご発注・着手」「納品完了」
  • 物販・店舗の場合:「カタログ請求・一次対応」「個別相談・店舗来店」「購入手続き中」「ご入金確認済み」「商品発送・アフター対応」
  • スクール・講座の場合:「資料請求・説明会申込」「個別面談実施」「受講お申し込み」「決済完了」「受講スタート」

このように、お客さまが問い合わせてから契約に至るまでのステップを、そのまま左から右へ流れるステージ名として設定します。それぞれの段階でやることは、タスクにしておくと抜けにくくなります。タスクの作り方はゴーハイレベルのタスクの使い方。やることの抜けを減らす作り方と絞り込み【はじめての方へ】に書いています。

段階を進める決まりの例

段階の並びを作ったあとに大切なのが、「どのタイミングで次のステージへカードを動かすか」という決まりをはっきりさせておくことです。この決まりが曖昧なままだと、担当者によって動かすタイミングがバラバラになり、ボード全体の件数や金額が実際の状況とずれてしまいます。

ここでは、日々の業務の中で迷わないための決まりの例をいくつか紹介します。

  • 最初の「新規問い合わせ」から「相談の予約済み」へ進める決まり:メールやフォームから連絡があったあと、カレンダーなどで日程が正式に確定した段階で動かします。
  • 「相談の予約済み」から「サービスやプランの選択(お見積り提出)」へ進める決まり:実際の面談やヒアリングが終わり、相手の要望を聞き取ったうえで具体的なプランや金額を提示したタイミングで動かします。
  • 「サービスやプランの選択」から「支払い済み(Won)」へ進める決まり:正式な発注書の受領や、銀行振込・オンライン決済などの入金確認が取れた時点で動かします。

このように、「何が起きたら次の段階へ進んでよいか」を文字にして決めておくことで、担当者が変わっても同じ基準で商談を管理できます。ステージの移動をきっかけに動かす自動化は、GoHighLevelのワークフローとは?できることと基本の作り方【初心者向け】で基本を押さえられます。

週に1度パイプラインを見直す手順の例

パイプラインを作って運用を始めたあとにやりがちなのが、作ったきりで古い商談がそのまま放置されてしまうことです。ボードの中身が実際の状況とズレてしまうのを防ぐため、週に1回、定期的に見直す時間を決めておくことをおすすめします。

具体的な見直しの手順としては、次のような流れで行うとスムーズです。

  • ステップ1:オープンの状態のまま、長い期間日付が動いていない商談がないかをボード全体で眺めて確認します。
  • ステップ2:相手からの返事が止まっているものや、検討中として長引いているものについて、最新の状況を思い出したりメモを追記したりします。
  • ステップ3:これ以上進む見込みがないものや、他社に決まったものがあれば、ステータスを Lost(失注)や Abandoned(放置)に切り替えてボードをすっきりと整理します。
  • ステップ4:今週新しく動かす予定の商談に漏れがないかを確認し、タスクや次のアクションの期日が入っているかをチェックします。

この見直しの作業を週に1回行うことで、パイプラインの中身が常に現在のリアルな営業状況を反映したものになり、売上の見込みを立てやすくなります。

よくある質問

ここでは、商談とパイプラインを扱う際によく出てくる疑問について、公式ヘルプやこれまでの説明をもとに答えていきます。

質問:Won や Lost のステージは自分で新しく作る必要がありますか?

答え:いいえ、Won と Lost のステージは最初から自動で作られているため、自分で新しく足す必要はありません。成約や失注になった話は、Won や Lost の状態にして整理します。

質問:ステージの名前やパイプラインの名前は、同じアカウントの中で重複して使えますか?

答え:いいえ、パイプラインの名前は同じサブアカウントの中で重ねられません。また、ステージの名前も同じパイプラインの中で重ねて同じ名前をつけることはできません。

質問:古いステージを削除すると、そこに入っている商談データはどうなりますか?

答え:ステージを消すときは、そこにある商談を「どの別のステージへ移すか」を選ぶ画面が出るため、商談そのものが消えてなくなるわけではありません。ただし、意図しないステージに移してしまうと後から探しにくくなるため、消す前に移し先をあらかじめ決めておくと安心です。

つまずきやすい所

1つめは、段階を細かく分けすぎることです。ヘルプのおすすめでも、大事な段階だけに絞るよう書かれています。段階が多いと、どこへ動かすかを迷う時間が増えてしまいます。

2つめは、動かす決まりがあいまいなことです。ヘルプは、たとえば「カレンダーで面談が確定してから、予約済みの段階へ動かす」のように、次へ進める条件をはっきり決めることをすすめています。

3つめは、ステージを消すときです。消すときは、そこにある商談を移す先のステージを選べるので、商談そのものが消えるわけではありません。ただ、移した先が意図と違うとあとで探しにくくなるため、消す前に移す先を決めておくと落ち着いて作業できます。

なお、新しい見た目のパイプラインの画面は Labs(ラボ)から切り替える形で、使うかどうかは選べると説明されています。画面の見た目がこの記事の説明と違う場合は、この切り替えの差かもしれません。

最初の一歩

まずは紙に、問い合わせから契約までの流れを4つから6つほどの段階で書き出してみてください。それぞれの段階に「ここへ動かすのはどんなときか」を1行ずつ添えます。それができたら、パイプラインを1本だけ作り、いま進んでいる話を数件入れてみます。週に1回、止まったままの商談や古い商談を見直す時間を決めておくと、ボードの中身が実際の状況とずれにくくなります。

まとめ

オポチュニティは商談1件ずつの記録で、パイプラインはその商談が進む段階の並びです。状態は4つ用意されていて、Won と Lost のステージは自動で作られます。段階は大事なものだけに絞り、次へ進める条件を言葉で決めてから作ると、チームで同じ見方がしやすくなります。慣れてきたら、ステージの移動をきっかけにしたワークフローも試せます。

※画面の名前や項目は更新で変わることがあります。お使いのプランや設定によって表示が違う場合もあるため、設定の前に最新の管理画面と公式ヘルプで確かめてください。

この記事で確かめた公式の説明

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中山博之(ニタ)/ニタ@AIと会社を経営する55歳
会計ソフト会社に29年、社長業は19年目。中小企業の現場で生まれた仕事の仕組みを、AI時代向けに作り直しています。

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この記事を書いた人

(株)トレジャーハンティング、アイ・シー・エス通商(株)、(株)ヒミコ代表取締役。15年以上、自社のネット集客を手掛けてきた実績をもとに、ネット集客コンサルティングを行ってきた。現在、GoHighLevelを使ったGoogleマップレビュー代行を中心に活動している。

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