CSVの取り込みとは何か
ゴーハイレベル(GoHighLevel)のImport Contacts(コンタクトの取り込み)は、手元にあるお客さまの一覧をまとめて登録する機能です。公式ヘルプでは、ほかの顧客管理の道具から移るとき、新しい取引先を迎えるとき、最初の配信の準備をするときなどに使う方法として紹介されています。
取り込める形式はCSV(.csv)だけです。ヘルプには、エクセルやGoogleスプレッドシートの形式は受け付けない、と明記されています。表計算ソフトで作った一覧は、CSV形式で保存し直してから使います。ほかの道具から移る場合は、まず元の道具からお客さまの一覧をCSVで書き出し、列の並びや見出しを確かめるところから始めます。
何に使えるか(小さな会社の例)
- たとえば、整体院なら予約の台帳から書き出した患者さまの一覧を取り込み、来院の時期ごとにタグを付ける
- たとえば、工務店なら過去に見積りを出したお客さまの一覧を取り込み、点検の案内の対象をそろえる
- たとえば、料理教室なら紙の申込書を打ち込んだ一覧を取り込み、受講したコースをカスタムフィールドに入れる
取り込みと同時に、商談(Opportunities)の情報をいっしょに入れることもできます。CSVに商談の列(パイプライン、段階、状態、商談の名前など)があれば、同じ行のお客さまと結びつけて登録されます。
取り込む前に決める3つのこと
1つ目は、だれが作業するかです。ヘルプでは、取り込みができるのは管理者(Admin)の権限を持つ人だけとされています。
2つ目は、CSVの列とゴーハイレベルの項目の対応です。CSVの1行目は空けずに見出しの行にし、少なくとも1つの見出しがシステムの項目に対応している必要があります。ゴーハイレベルにまだ無い項目を入れたいときは、取り込みの前にカスタムフィールドとして作っておきます。作っていない項目には結びつけられません。カスタムフィールドの作り方はGoHighLevelのカスタムフィールドの作り方と使い方【顧客管理を仕組み化する基本】に書いています。
3つ目は、新しく作るのか、今ある記録を直すのかです。取り込みの種類で、新しく作るか、更新するか(または両方)を選びます。更新するときは、コンタクトID、メール、電話の順に今ある記録を探す、とヘルプにあります。
取り込む前のCSVの整え方の手順の例
CSVファイルを取り込む前に、表計算ソフトやテキストエディタでデータの状態を整えておくことで、エラーを防ぎスムーズに登録を進めることができます。以下に、取り込み前に行う具体的な整え方の手順と例を挙げます。
1行目の見出し行の書き方の例としては、「お名前」「メールアドレス」「電話番号」「会社名」のように、GHL側のシステム項目と対応させやすいシンプルな言葉にします。余計なスペースや記号を入れないことが大切です。
電話番号やメールアドレスの書き方の例としては、電話番号は、空白やハイフン、文字が混ざらないように、国番号から始まる形にそろえます。メールアドレスは、前後に余計な空白が入っていないかを確かめます。
また、複数のシートに分かれている場合は、一番最初のシート(1つのシート)のみにデータをまとめ、CSV形式で保存し直します。取り込んだ人にタグを付けて分けたいときは、ゴーハイレベルのタグで何ができるか|まとめて付ける手順と自動化での使い道も読んでみてください。
少ない件数で試しに取り込む手順の例
大規模なリストを一度にインポートする前に、データの不備や設定ミスによるやり直しを防ぐため、少人数に絞ったテスト用ファイルで動作を確かめる手順をとります。
テスト用CSVファイルの準備の例としては、全体のリストから自分自身やスタッフのテスト用データ3件ほどを抽出した小さなCSVファイルを別途作成します。
テスト実行の例としては、その小さなCSVファイルを実際にGoHighLevelへインポートし、画面上のマッピング(項目結びつけ)が正しく行われるかを確認します。インポート完了後は、対象のコンタクト画面を1人ずつ開き、氏名、メールアドレス、電話番号、付与したタグなどが意図したとおりに正しく格納されているかを確かめます。この段階で問題がなければ、同じ見出し構造を維持したまま、本番の全員分のCSVファイルを取り込みます。同じ人が二重に登録されたときは、ゴーハイレベルで重なったお客さまの記録をひとつにまとめる方法と注意点に書いています。
取り込みの流れ
- コンタクトの画面で「Import Contacts」を押す
- コンタクトだけか、コンタクトと商談の両方かを選ぶ
- CSVを上げ、新しく作るか更新するかの種類を選ぶ
- CSVの列を、ゴーハイレベルの項目に結びつける(使わない列は結びつけずに進められる)
- 最後に、取り込んだ人でスマートリストを作る、ワークフローに入れる、タグを付ける、といった任意の設定を選び、結びつけを見直して同意の確認をしてから始める
結びつけの画面には「Don’t update Empty Values」という選択があります。チェックすると、CSV側が空の欄で今ある値を上書きしません。更新の取り込みでは、特に確かめたい所です。
取り込んだ一覧にメールやSMSを送るなら、相手の同意の取り方などに決まり(例: 特定電子メール法・個人情報の扱い)がかかる場合があります。最後の画面の同意の確認も含め、中身は窓口や専門家に確かめてください。
うまくいかなかった時の見方
取り込みの進み具合は「Bulk Actions」の画面に出ます。「Show Stats」で結果を開くと、うまくいかなかった行の記録(エラーの記録)を落として、理由と直し方を確かめられます。
ヘルプに挙がっている、よくある失敗は次のとおりです。
- CSVの中にシートが2つ以上ある
- 名前、メール、電話のどれも入っていない行がある
- 電話番号に空白やハイフン、文字が混ざっている(国番号から始まる形にそろっていないと、番号が入らないことがある)
- CSVの中に同じ人が二重に入っている
- 選ぶ形式の項目(ドロップダウンなど)に、用意した選択肢と違う値が入っている
- 日付の書き方が、取り込みで選んだ形式と違う
見出しとシステムの項目が合っていない、というのもよくある失敗に挙がっています。エラーの記録を見て直したら、同じ手順で取り込み直します。
取り込んだあとに確かめる点の一覧
CSVのインポート処理が「Bulk Actions」で完了した表示になったあとも、実際のデータが意図通りに反映されているかを総合的にチェックします。
確かめるべきポイントの例としては、以下のような項目を挙げます。
- コンタクト全体の総数が、CSVファイルの行数(見出し行を除く)と一致しているか
- 指定したカスタムフィールドに、それぞれの顧客データが正しく収まっているか
- 重複データの統合や「Don’t update Empty Values」の設定が意図通りに働き、既存の有効な値が意図せず消えていないか
- インポート時に紐付けたタグやスマートリストの条件付けが正しく機能しているか
- 日付データの形式やドロップダウンの選択肢が、システムのルールに合致しているか
これらの点を一覧形式やチェックリストで確認することで、後続のワークフローや自動化施策でのトラブルを未然に防ぐことができます。
よくある質問
CSVインポートに関して、公式ヘルプや運用時によく寄せられる疑問について、記載されている事実に基づいて回答します。
Q: エクセルやGoogleスプレッドシートのファイルのまま取り込むことはできますか。
A: いいえ、受け付けません。CSV(.csv)形式に保存し直してから取り込みます。
Q: 誰でもCSVのインポートを実行できますか。
A: いいえ、ヘルプでは管理者(Admin)の権限を持つ人だけが実行できるとされています。
Q: すでに登録されている顧客データをCSVで更新するとき、空欄の項目で既存データが消えてしまうのを防ぐにはどうすればよいですか。
A: 結びつけの画面にある「Don’t update Empty Values」にチェックを入れることで、CSV側が空の欄で今ある値を上書きするのを防ぐことができます。
最初の一歩
いきなり全員を入れず、まず数人分だけの小さなCSVを作って試します。結びつけが合っているか、電話番号や日付が正しく入ったか、タグが付いたかを、コンタクトの画面で1人ずつ開いて見ます。問題が無ければ、同じ見出しのまま全員分のCSVを取り込みます。元のファイルは手を加えずに残しておくと、やり直しが楽になります。取り込みの履歴は「Bulk Actions」の画面で後から見られるとヘルプにあります。いつ、どのファイルを入れたかを追えるよう、ファイル名に日付と中身がわかる言葉を入れておくと便利です。
まとめ
CSVの取り込みは、お客さまの一覧をまとめて入れる入口です。CSV形式にすること、見出しの行とカスタムフィールドを先に整えること、作るか直すかを決めること。この3つを準備してから小さく試し、全員分へ進めると、やり直しを減らせます。
※画面の名前や項目は更新で変わることがあります。お使いのプランや設定によって表示が違う場合もあるため、設定の前に最新の管理画面と公式ヘルプで確かめてください。
この記事で確かめた公式の説明
- Importing Contacts using a CSV file(公式ヘルプ・更新日 2026年3月18日・2026年10月8日に確認)
- Troubleshooting Bulk Imports Via CSV(公式ヘルプ・更新日 2025年4月24日・2026年10月8日に確認)
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