GoHighLevel(ゴーハイレベル)を使って自社に合った顧客台帳を作りたいとき、土台になるのが「Custom Fields(カスタムフィールド)」です。この記事では、カスタムフィールドの基本的な作り方から、コンタクト用と案件用の使い分け、項目設計のコツまで詳しく解説します。
カスタムフィールドとは何か
GoHighLevel(ゴーハイレベル)には、名前・メールアドレス・電話番号といった標準項目のほかに、自社の業務に合わせて項目を追加できる「Custom Fields(カスタムフィールド)」という機能があります。たとえば「初回相談日」「契約プラン」「紹介元」といった、業種ごとに管理したい情報を自由に追加できます。
作る前に項目を書き出す手順(逆算のコツ)
カスタムフィールドをいきなり管理画面で作り始めるのではなく、まずは作る前に項目を書き出す手順を踏むことが大切です。後でどう使うかから逆算して設計することで、使わない項目や重複する項目を防ぎ、すっきりとした顧客管理が可能になります。
具体的には、日々の業務の中で「どの情報が記録されていれば次のアクションに繋がるか」を書き出します。例えば、商談の管理であれば、顧客がどのような経緯で問い合わせてきたのか、現在のステータスはどうなっているのかを整理します。GoHighLevelのワークフローとは?できることと基本の作り方【初心者向け】で解説しているような自動化や、レポートでの集計を見据えて、必要な項目をあらかじめ書き出しておきます。
作成場所
管理画面の「Settings → Custom Fields」を開くと、対象となるオブジェクト(コンタクト、案件など)を選ぶ画面が表示されます。「Fields」タブに既存のフィールド一覧が並んでおり、画面右上の「Create field」から新規追加します。
コンタクト用フィールドと案件用フィールドの違い
カスタムフィールドを作るときに最初につまずきやすいのが、「コンタクト(顧客)」に紐づくフィールドと「案件(オポチュニティ)」に紐づくフィールドは別物だという点です。コンタクト側のフィールドは「その人自身」の情報(誕生日、家族構成など)に使い、案件側のフィールドは「その商談固有」の情報(見積金額、成約予定月など)に使う、という役割分担を最初に決めておくと、後から情報が混在せずに済みます。
業種別の最初の項目の例
実際にカスタムフィールドを導入する際、どのような項目を設定すべきか迷う方も多いでしょう。ここでは、業種別の最初の項目の例をいくつか紹介します。
- スクール・コーチング業の場合:「現在の課題」「希望受講コース」「受講開始希望日」など、コンタクトや案件に紐づく学習目的や検討状況を管理する項目。
- BtoBサービスの場合:「従業員数」「検討中のプラン」「決裁権の有無」など、商談の規模やヒアリング内容を記録する項目。
- 店舗・サロン業の場合:「来店動機」「希望の通院・来店頻度」「アレルギーや特記事項」など、サービス提供に直接役立つ項目。
上の例のように、自社の商売に合わせて、本当に必要な情報を最初の段階で絞り込んでおくことが重要です。
項目の名前の付け方の決まり
カスタムフィールドを増やすにあたって、項目の名前の付け方の決まりを守ることも、チームで運用するうえで欠かせません。誰が見ても一目で意味が分かる名称に統一し、表記や命名ルールを曖昧にしないようにします。
例えば、「日付」という曖昧な名前にするのではなく、「初回相談日」「契約締結日」のように何を指す日なのかを具体的にします。また、GoHighLevelのフォーム作成入門【問い合わせフォームを最短で作る手順】などで作成する入力フォームと項目名を連動させる場合にも、名前のルールが整っていると紐付けがスムーズになります。
フィールドの型を選ぶ
作成時にはテキスト、数値、日付、選択肢(ドロップダウン)など、いくつかの型から選びます。「紹介元」のように選択肢があらかじめ決まっている項目は、自由入力のテキストではなく選択肢型にしておくと、後から集計・分析する際の表記ゆれを防げます。
カスタム値(差し込み用の値)との違い
カスタムフィールドと混同しやすい機能として、メールやSMSの文面に名前などを差し込む「カスタム値(Custom Values)」がありますが、これらは別の仕組みです。
カスタムフィールドが「個々の顧客や案件ごとに異なる固有のデータ(例:顧客ごとの契約プランや誕生日)」を保存するための入れ物であるのに対し、カスタム値は「会社全体の共通情報(例:会社の電話番号、サポート窓口のURL、代表メールアドレスなど)」を定義して一括で差し込むためのものです。用途の違いを理解して使い分けることが大切です。
フォームやワークフローとの連携
カスタムフィールドを作っておくと、フォームの入力項目として使えるほか、ワークフローの条件分岐にも使えます。たとえば「紹介元」フィールドの値によって、その後に送るフォローメールの内容を出し分ける、といった使い方が可能になります。カスタムフィールドは単体では「入れ物」にすぎず、フォーム・ワークフロー・レポートと組み合わせて初めて効果を発揮します。
フォルダで整理しておく
フィールドの数が増えてくると、一覧の中から目的の項目を探すだけでも時間がかかるようになります。多くの場合、フィールドを「フォルダ」でグループ分けできる仕組みが用意されているため、業務カテゴリ(例:初回相談情報、契約情報、フォロー履歴など)ごとにフォルダを分けておくと、後から見返したときに迷いません。運用が長くなるほど、この整理の有無が差になります。
レポートやスマートリストでの使い道
カスタムフィールドは、単に情報を記録するだけでなく、顧客の絞り込み(スマートリスト)や集計レポートの条件としても使えます。たとえば「契約プラン」フィールドを作っておけば、プランごとの顧客数を後から一覧で確認できます。GoHighLevelで予約カレンダー(Calendars)を作る方法【初期設定から埋め込みまで】などで蓄積した予約データと組み合わせることで、顧客の動きをより深く可視化できるようになります。入力した情報を「後でどう使うか」まで考えてからフィールドを設計すると、単なる記録用の項目で終わらせずに済みます。
増やしすぎに注意する
自由に追加できるからといって、思いつくままにフィールドを増やしていくと、どの項目に何を入れるべきか担当者ごとにバラつきが出てしまいます。運用を始める前に、最低限必要な項目を5〜10個程度に絞ってから始めるほうが、結果的に長く使える顧客台帳になります。
まとめ
カスタムフィールドは、GoHighLevelを「汎用のCRM」から「自社専用の顧客台帳」に変えるための土台です。コンタクト用と案件用の違いを理解し、型を正しく選び、フォーム・ワークフローと組み合わせて使うことで、顧客管理の仕組み化が一歩前に進みます。
※画面の項目名や配置はアップデートで変わることがあります。実際の操作前に最新の管理画面で表示を確認してください。
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