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「GoHighLevelとGoogleチャットを繋ぎたい」
Google Workspaceを使っている会社なら、当然そう考えます。社内の連絡はもうGoogleチャットに集まっているのだから、問合せもそこへ流したい。
ところが、繋ぎ方の説明がどこにも出てきません。僕も探しました。そして理由が分かりました。
GoHighLevelに、Googleチャットの標準の連携は無いんです。
無いなら諦めるのか。そうではありません。2026年9月16日、間に自前の中継を1枚はさむ形で、実際に通しました。通った側と、今日は通らなかった側の両方を、そのまま書きます。
先に結論:標準では繋がらない。だから中継を1枚はさむ
3行で。
- GoHighLevel側のGoogle連携は5本ある。Googleチャットはそこに入っていない(2026年9月16日に一覧を確認)
- だから自分の中継を1枚はさむ。GoHighLevelの標準を待たない
- 通知を出す側(GoHighLevel → Googleチャット)は2分で通った。9月16日13時09分に実物が届いています。受ける側(Googleチャット → GoHighLevel)は今日は止まりました
止まった理由が、この記事でいちばん役に立つところだと思っています。
GoHighLevel側のGoogle連携は5本。Chatは入っていない
まず事実から。GoHighLevelの連携一覧を見ると、Google関係の項目はこれだけでした。
| # | Google関係の連携 | 用途 |
|---|---|---|
| 1 | Googleビジネスプロフィール | 店舗情報・クチコミ |
| 2 | Googleドライブ | ファイル連携 |
| 3 | Googleリード広告 | 広告からの問合せ取込 |
| 4 | Gmail | メールの送受信 |
| 5 | Googleビジネスプロフィールのチャット | 地図からの問合せ |
この5本です。Googleチャット(Google Workspace Chat)の項目は、一覧に1件もありませんでした。
外部の自動化サービス(Zapier系)を使えば「繋がる」とうたっているものはあります。ただしそれは、月額と往復の遅れを足すということでもあります。うちはそこを採りませんでした。1本の通知を出すために毎月の固定費を増やす形は、小さい会社ほど効いてきます。
採った形:間に自前の中継を1枚はさむ
考え方は単純です。
Googleチャットのスペース ←→ 自前の中継 ←→ GoHighLevelのカルテ
真ん中の「自前の中継」は、うちの場合はCloudflareという場所に置いた小さなプログラムです。やっていることは翻訳だけで、Googleチャットの言葉をGoHighLevelの言葉に言い換えて渡しているだけ。難しい仕組みは入っていません。
大事なのは、これが往復の2本立てになっていることです。
- 送る側:GoHighLevelで何かが起きたら、Googleチャットのスペースへ通知を出す
- 受ける側:Googleチャットに来たメッセージを、GoHighLevelのカルテへ1行として残す
この2本は、必要な準備がまったく違います。送る側は2分、受ける側は8分。しかも詰まる場所が別です。ここを分けて考えないと、片方の壁で全部が止まります。
送る側は2分で通りました——実際に踏んだ手順
2026年9月16日の朝、実際に踏んだ手順です。6手あります。
手順1:スペースを作る
Gmailの画面の左にある「チャット」から、新しいチャット → スペースを作成。名前を決めて、共同作業の形・非公開で作りました。メンバーの追加はしていません。自分ひとりのスペースです。
手順2:スペース名の横の矢印を押す
スペースを開くと、上に名前が出ています。その横の展開矢印を押すと、メニューが出ます。
手順3:「アプリと統合」を選ぶ
メニューの中にあります。ここが入口です。
手順4:「Webhook」のタブから追加する
「Webhook」のタブを開いて、「+Webhookを追加」。名前を入れて保存します。うちは用途がすぐ分かる名前を入れました。
手順5:リンクをコピーする
保存すると一覧に並びます。その行の右にある縦三点から「リンクをコピー」。これがGoogleチャットへ通知を送り込むための宛先です。
手順6:コピーしたものをファイル1本で渡す
ここが地味に大事なところです。コピーしたものは、チャットにも紙にも書きません。パソコンの中にテキストファイルを1本作って、そこに貼って渡しました。受け取った側はそれを中継の設定に入れて、元のファイルはその場で消します。
理由は次の落とし穴に書きます。
この6手で詰まるところ3つ
| 落とし穴 | 中身 |
|---|---|
| 1対1のやりとりでは作れない | 相手と2人だけの会話画面には、この機能がありません。スペース(部屋)を作る必要があります。ここで「メニューに出てこない」と止まる人が多いはずです |
| コピーしたものが鍵そのもの | あれを持っている人は誰でも、そのスペースに書き込めます。合言葉も何も要りません。だから人に渡さない。画面に映さない。チャットに貼らない |
| 1つのスペースに毎秒1通まで | 速さの上限があります。大量の通知を一度に流す設計にはしない、ということです |
結果:13時09分に実物が届きました
9月16日13時09分、自分のスペースに試し撃ちの1通が着弾しました。送る側は開通です。
ここは正直に書いておきます。届いたのは試し撃ちの1通で、実際の問合せがこの経路を通ったわけではありません。ただし経路としては開いていて、あとはGoHighLevel側で「どういうときに出すか」を決めるだけの状態になりました。
受ける側は今日は通りませんでした
こちらは、Googleチャットに来たメッセージをGoHighLevelのカルテへ残す方向です。押す場所は6か所、所要8分の見込みでした。
| # | やること |
|---|---|
| 1 | Google Cloudでプロジェクトを作る(既にあればそれでよい) |
| 2 | Google Chat APIを有効にする |
| 3 | 「構成」の画面で、アプリの名前・アイコン・説明を入れる |
| 4 | 対話の機能をオンにして、接続の設定に受け口のアドレスを入れる |
| 5 | 認証の対象を「プロジェクト番号」にする |
| 6 | 公開の範囲を、自分のドメインの中だけにする(一般公開にしない)。保存 |
このあと、受け取ったプロジェクト番号を中継の設定に入れれば開通、という段取りです。
手順5だけ太字にしました。ここを「エンドポイントのURL」のほうにすると、中継側が受け取りを拒みます。選ぶのはプロジェクト番号です。
で、今日はどうなったか。
手順1で止まりました。
Google Cloudでプロジェクトを作ろうとしたところ、「Google Cloud Platformのサービスが無効になっています。管理者にお問い合わせください」と出て、作成できませんでした。2026年9月16日13時22分の実測です。
会社のGoogle Workspaceの管理設定で、Google Cloudの利用そのものが止められていた。本人が何をどう押しても、この壁は越えられません。
ここが分かれ目:会社のWorkspaceか、個人のGoogleアカウントか
ここが今回いちばんの収穫でした。受ける側が作れるかどうかは、使っているGoogleアカウントの種類で決まります。しかも、詰まる場所が正反対です。
会社のGoogle Workspaceを使っている場合
- Googleチャットのアプリを登録すること自体はできます
- ただし、管理者がGoogle Cloudの利用を止めていると、本人ではプロジェクトを作れません。今回うちが当たったのはこれです
- 抜け方は2つ。①管理者に頼んで有効にしてもらう ②当面は通知メールを経由する形に倒す
- 管理者が自分自身なら、管理の画面から自分で外せるはずです(うちはまだそこを試していません)。管理者が別の人なら、そこは依頼になります
個人のGoogleアカウント(gmail.comのアドレス)を使っている場合
- Google Cloudのプロジェクトは作れます。ここでは止まりません
- ところが、Googleチャットのアプリという仕組みが、Google Workspace専用です。個人のアカウントでは登録しても使えません
- つまり、プロジェクトが作れても最後に行き止まりになります
- この場合は、送る側の片道+通知メールの経由で組むのが現実的です
まとめると、こうなります。
| 使っているアカウント | 送る側(通知を出す) | 受ける側(メッセージを取り込む) |
|---|---|---|
| 会社のGoogle Workspace | できる(2分) | 管理者がGoogle Cloudを許していればできる |
| 個人のGoogleアカウント | できる(2分) | できない(仕組みがWorkspace専用) |
送る側はどちらでも通ります。Google Cloudを使わないからです。ここが救いでした。
受ける側が無くても、運用は回ります
「片道じゃ意味がないのでは」と思われるかもしれません。実際にはそうでもありません。
通知が出るだけで、たいていの用は足りる
問合せが入ったこと・予約が入ったこと・フォームが送信されたことを、いつも見ている画面に出す。これが送る側の仕事です。気づくための道具として使うなら、片道で足ります。
取り込みは、いったんメール経由に倒す
Googleチャットには、スペースの動きをメールで知らせる設定があります。そのメールをGoHighLevel側で拾えば、カルテには残ります。遅れは出ますし、見た目もきれいではありません。でも「記録が1か所に集まる」という目的は満たせます。
きれいな正解を待って何も動かないより、汚くても今日から回るほうを採る。うちはこの判断をしました。管理者の設定が変わったら、受ける側に切り替えればいいだけです。
中継そのものは、もう出来ています
念のため書いておくと、受ける側の受け口は中継の中に既にあります。今日の時点では、鍵を入れていないので閉じたままです。Googleの側の準備が整った瞬間に開く、という状態で止めてあります。
こういう「先に器を作って、鍵だけ後で入れる」形にしておくと、詰まっている間も仕事が進みます。
これは何の一部なのか
この工事は単体のものではありません。個人宛に届く連絡——LINE・Slack・Chatwork・メール・Facebook、そしてGoogleチャット——をGoHighLevelの1つの画面に集めるという、もっと大きい話の一部です。同じ日にSlackは往復とも通しました。Googleチャットはその5本目の口として足したものです。
考え方は全部同じで、標準の連携が無いところには自分で中継を1枚はさむ。それだけです。
よくある質問(FAQ)
Q. GoHighLevelにGoogleチャットの連携はいつ付きますか?
A. 分かりません。2026年9月16日時点の一覧には入っていません。付くのを待つより、中継を1枚はさむほうが早いというのが今回の結論です。
Q. プログラムが書けなくても繋げますか?
A. 送る側だけなら繋げます。スペースのWebhookを1本発行して、GoHighLevel側の通知の宛先にするだけです。受ける側は中継を書く必要があるので、そこは作る人が要ります。
Q. 中継はどこに置くのがよいですか?
A. うちはCloudflareの無料の枠に置いています。この用途の通信量なら、費用は今のところかかっていません。
Q. 1対1のチャットに通知を出せますか?
A. 出せません。この仕組みはスペース(部屋)にしか付けられません。自分ひとりのスペースを作って、そこへ出すのが現実的です。
Q. コピーしたリンクを社内で共有してもいいですか?
A. やめたほうがいいです。あれを持っている人は誰でも、そのスペースに好きなことを書き込めます。合言葉の確認はありません。パスワードと同じ扱いにしてください。
Q. うちでも同じ結果になりますか?
A. 送る側は同じになるはずです。受ける側は、管理者がGoogle Cloudの利用を許しているかどうかで分かれます。まず自分のアカウントでプロジェクトが作れるか、そこだけ試すのが早いです。
Q. 外部の自動化サービスを使うのとどちらがいいですか?
A. 本数が少ないうちはどちらでも動きます。差が出るのは、口の数が増えたときです。5本・6本と繋ぐなら、中継を1枚持っているほうが安く済みます。
まとめ
- GoHighLevelにGoogleチャットの標準の連携は無い。Google関係は5本あるが、Chatはそこに入っていない(2026年9月16日の一覧)
- 繋ぐなら間に自前の中継を1枚はさむ。往復は別々の仕組みになる
- 送る側は2分。スペース → アプリと統合 → Webhookを追加 → リンクをコピー、の流れ。9月16日13時09分に実物が着弾
- 受ける側は8分だが、壁がある。会社のWorkspaceなら管理者がGoogle Cloudを止めていると作れない。個人のGoogleアカウントならそもそも仕組みが使えない
- 詰まったら、送る側の片道+通知メールの経由に倒す。それで記録は1か所に集まる
- コピーしたリンクは鍵そのもの。人に渡さない
「標準の連携が無いから無理」で止まっていた人に、いちばん伝えたいのはここです。無いのは標準の連携だけで、経路そのものは今日から作れます。しかも通知を出すだけなら2分でした。
出典
本文の手順と時刻は、すべて2026年9月16日に、僕自身のアカウントと画面で実際に踏んだものです。公開資料の引き写しではありません。画面の文言は、その時点の表示のものを載せています。連携一覧の確認も同日に行いました。
詳しく知りたい方へ
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会計ソフト会社に29年、社長業は19年目。中小企業の現場で生まれた仕事の仕組みを、AI時代向けに作り直しています。
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