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「GoHighLevelでSMSを送りたいけれど、日本は非対応と書いてある」
僕もその情報を信じていました。ところが設定画面を眺めているうちに「これ、できそうだ」と思えてきて、実際に試したんです。そうしたら通ってしまった。2026年9月13日の朝8時35分、自分の携帯にSMSが届きました。4秒で。
ただし、話はそこで終わりません。
送れます。でも、受けられません。
この記事は、2026年9月8日から9月16日にかけて、自分の口座・自分の画面で実際に測った結果だけを書いたものです。一般論ではありません。どこにも書いていない「送れたけれど受けられない」の中身と、それでも実務で使う形まで載せます。
先に結論:送信はできる。受信はできない。だから片道で使う
読むのが面倒な方のために、3行で。
- 日本の携帯へのSMS送信は通った(2026年9月13日 08:35・4秒で到達・実端末で受信を確認)
- 日本の番号では受けられない。この口座で買える日本の番号は、調べたかぎり全部SMS非対応でした
- だから片道の通知として設計する。返事はLINEか、050の折り返しで受ける
これだけです。以下はその根拠と、実際のつなぎ方です。
なぜ「非対応」と書いてあるのに送れたのか
Twilioの日本の項目には、国内の普通の電話番号を送信元にするSMSは使えない、と書いてあります。多くの人はここで諦めます。僕も最初はそうでした。
でも、よく読むとこれは送信元の種類の話なんです。「日本宛のSMSを送ってはいけない」とは書いていない。
実際に通った経路は、050の番号を送信元にしたものではありませんでした。Messaging Service という仕組みを経由して、送信者の表示は英数字の名前(うちの場合は会社名のローマ字=GIFTEDHUNT)になっていました。受け取った側の画面には、電話番号ではなく英字の名前が出ます。
正直に書いておくと、送信元として実際にどの種類の番号が使われたのかまでは、僕はまだ確かめていません。確かめたのは「届いた」という事実のほうです。
資料に「できない」と書いてあっても、画面を見て手を動かすと通ることがある。これが今回いちばんの収穫でした。
実際に送った記録——4秒で届きました
2026年9月13日の送信記録です。
| 項目 | 実際の値 |
|---|---|
| 日時 | 2026年9月13日 08:35:00 に作成 → 08:35:01 送信 → 08:35:04 到達 |
| 所要 | 4.13秒 |
| 宛先 | 日本の携帯(au回線・本人の端末) |
| 結果 | Delivered(エラーなし) |
| 到達段階 | Carrier Network(携帯会社の網まで届いた) |
| 送信者の表示 | 英数字の名前(会社名のローマ字) |
| 分割 | 1通(分割なし) |
08:35:53、本人から「きた」と連絡が来ました。画面の記録だけでなく、実機で受け取っています。
ここは正確に書きます。この送信は、GoHighLevelの会話画面から送ったものではありません。Twilio側のAPIを直接呼んで送ったものです。GoHighLevelの受信箱にスレッドとして並ぶ形にするのは、この先の別の工事になります。
つなぎ方——自前のTwilioをGoHighLevelに差す
2026年9月8日に実際に通した手順です。詰まるところだけ書きます。
手順1:GoHighLevelの標準の電話を止めてもらう
GoHighLevelには標準の電話機能があります。自前のTwilioに切り替えるには、まずこれを無効にしてもらう必要があります。ここはサポートへの依頼になります。
手順2:サブアカウント側で提供元をTwilioにする
対象のサブアカウントで、設定 → 電話設定 → Additional Settings → Telephony Provider と進みます。Current Provider を Twilio にして Save。
選択肢はTwilioしかありません。「代理店オーナーのみに表示」と注記がある欄です。
落とし穴1:拒否の表示が出ても、失敗と決めつけない
ここが最初の罠です。保存した瞬間、画面には拒否されたような表示が出ました。僕は失敗したと思いました。
でも、裏では切り替わっていたんです。
判定は画面の表示ではなく、別の場所で取ります。代理店ビューに移り、Phone Integration → Sub Account Settings で対象のサブアカウントを探し、Managed By の列を見てください。ここが Twilio になっていれば成功です。
落とし穴2:SIDとトークンの入力欄は探さなくていい
TwilioのAccount SIDとAuth Tokenを入れる欄を、僕は延々と探しました。代理店の設定画面にもない、サブアカウントの電話設定にもない。
結論から言うと、入力の手番は要りませんでした。手順2でサブアカウント側の提供元をTwilioにして保存した時点で、親のTwilioアカウントに紐づいていたからです。Managed By の列を見れば紐づき先が分かります。
落とし穴3:青い切り替えボタンは押さない
「切り替えには規制バンドルの登録が必要です」という注意書きが出ることがあります。これは標準の電話機能に戻す側の注意書きです。自前のTwilioへ行きたいなら、この青いボタンは押さないでください。
手順3:番号を割り当てる
音声AIのエージェントを使っているなら、エージェントの Deploy タブ → Numbers & number pool で番号を選んで保存します。
画面の往復そのものは、すぐ終わります。時間を食うのは、上の3か所で迷っているあいだだけでした。
壁の正体:日本の番号はSMSを受けられない
さて、ここからが本題です。
2026年9月16日、この口座で買える日本の番号を全部見ました。結果は次のとおりです。
| 番号の種類 | SMS | 音声 |
|---|---|---|
| Local(050 と各地の市外局番) | 不可 | 可 |
| フリーダイヤル(0800) | 不可 | 可 |
| 携帯番号(090・080) | 枠そのものが無い | — |
SMSが使える日本の番号の在庫は、0本でした。
つまりこういうことです。こちらから送ることはできる。けれど、相手が返信を打ち込む先の番号が、そもそも手に入らない。だからGoHighLevelの受信箱にSMSのスレッドは立ちません。片側だけの道なんです。
050の番号はすでに持っていますが、これは音声のための番号です。SMSは通りません。
米国の番号を買えば受けられる。でも実務では使えない
抜け道はあります。米国の番号なら、SMSの受信ができます。月額も185円ほどで、安い。
ここで一度、買おうかと考えました。でもやめました。
日本のお客さまから見ると、その返信は国際SMSになるからです。返信1通あたり、相手の負担が100円前後。こちらの都合で相手に100円払わせる導線を、営業に置くわけにはいきません。
技術的にできることと、商売で使えることは別です。ここは使えない、と判断しました。
お金の話——無料枠と、かかる費用
2026年9月16日時点、うちの口座の画面に出ていた数字です。
- 無料枠にSMSが100通入っている。画面には「refreshed」と出ていて、期間ごとに補充される枠だと分かる(補充の周期は画面に書かれていない)
- 9月13日に送った1通はこの枠から引かれ、9月16日時点の残りは99通
- 音声も同じ枠に75分ある
- 枠の注記には「国内利用のみ」とあるが、日本宛のSMSがこの枠から減っている。つまりこの口座では日本が国内扱いになっている
- 枠を使い切ったら、口座の残高から引かれる
要するに、試すだけならほぼ0円です。9月13日の実験も、この無料枠の中に収まっています。
ただし、これは2026年9月16日時点・うちの口座での実測です。口座の種類や契約の状態で変わります。自分の画面で確かめてから設計してください。
運用の答え:片道の通知として設計する
送れるが受けられない。この形のまま、実務で使うにはどうするか。答えは単純です。
SMSは「気づいてもらう」ためだけに使う
- 用件は1文だけ。詳しい話はリンク先に置く
- リンク先は自社の登録ページ・予約ページ・確認ページ
- 本文に返信を求める言い方を書かない。返信先が存在しないので、書くと相手が困る
返事はLINEか、050の折り返しで受ける
- やりとりが必要なものは、SMSの本文からLINEへ渡す
- 電話で話したほうが早いものは、050の番号へ折り返してもらう
- どちらもGoHighLevel側に記録が残る形にしておく
文面の型(4つの部品だけ)
- 誰からの連絡かが分かる名乗り(送信者の表示が英字の名前になるので、本文の冒頭で名乗る)
- 用件を1文
- 詳細へのリンクを1本
- 返事の受け先はLINE、の1行
これだけです。SMSに情報を詰め込まない。SMSは「扉を叩く音」だと考えると、設計がぶれません。
送る相手は、すでにつながっている人だけ
うちは、SMSの送り先をすでに関係のあるお客さま・申込みのあった方に限る設計にしています。名簿を買ってきて一斉に送る使い方は組みません。片道だから断りの返信も受け取れない、という事情もあります。
よくある質問(FAQ)
Q. GoHighLevelの会話画面から直接SMSを送れますか?
A. 2026年9月16日時点、うちではまだそこまで繋がっていません。9月13日に通ったのはTwilio側のAPIを直接呼んだ送信です。会話画面から送る形にするのは別の工事になります。
Q. 050の番号でSMSは送れますか?
A. 送れません。050は音声のための番号です。SMSの可否を一覧で見ると、はっきり不可と出ます。
Q. 「日本は非対応」と書いてあるのに、なぜ送れたのですか?
A. 「非対応」と書かれているのは、日本国内の普通の電話番号を送信元にするSMSについてです。Messaging Serviceを経由して英数字の送信者名で送る経路は、それとは別でした。資料の一文を読んだだけで諦めると、この差が見えません。
Q. 日本の携帯番号(090・080)をTwilioで買えますか?
A. 買えません。そもそも選択肢に枠がありませんでした。
Q. 米国の番号を買うのは本当にだめですか?
A. 技術的には動きます。受信もできます。だめなのは相手の負担です。日本のお客さまの返信が国際SMS扱いで100円前後かかる。これを黙って導線に置くのは、うちの基準では無しでした。
Q. うちでも同じ結果になりますか?
A. 分かりません。これは2026年9月16日時点・うちの口座の実測です。買える番号の在庫も無料枠も、口座やプランで変わります。だからこそ、諦める前に自分の画面で一度確かめてほしいんです。
まとめ
- 日本向けのSMS送信は通った。2026年9月13日 08:35、4秒で実端末に到達
- 通った経路はMessaging Service経由・送信者の表示は英数字の名前。050を送信元にした送信ではない
- 日本の番号でSMSを受けることはできない。買える日本の番号はLocalも0800も全部SMS非対応で、在庫は0本
- 米国の番号なら受けられるが、相手の返信が国際SMSで100円前後の負担になるので実務では使えない
- 無料枠にSMSが100通あり、試すだけならほぼ0円
- 答えは片道の通知。用件1文+リンク1本で送り、返事はLINEか050の折り返しで受ける
「日本では使えない」と書いてあったから止まっていた——今回いちばん効いたのは、その一文を疑って画面を触ってみたことでした。使えないのは受信だけです。送信は今日から使えます。
出典
本文の数字と手順は、すべて2026年9月8日・9月13日・9月16日に、僕自身の口座と画面で測ったものです。公開資料の引き写しではありません。画面の文言は、その時点の表示のものを載せています。
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会計ソフト会社に29年、社長業は19年目。中小企業の現場で生まれた仕事の仕組みを、AI時代向けに作り直しています。
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