GoHighLevelと小型プリンターで紙の控えを証跡化——「紙を消すDX」をやらない、デジタル過渡期の現場設計(保険代理店のケース)

この記事は、少し逆張りの内容です。

「紙をなくす」ことを目的にはしません。

保険の販売や見直しの現場では、今でも紙のほうが適している場面が数多くあります。

年配のお客様への説明。

ご家族へお渡しする控え。

店頭の掲示物。

「スマホでご確認ください」という案内が、かえって負担になってしまう相手もいます。

問題なのは紙そのものではありません。

「紙を渡したあと、何も記録が残らないこと」です。

  • 何を印刷し、誰に渡したのかが記録されていない
  • 「控えを受け取っていない」と言われても、渡した側に証拠が残っていない
  • 紙は保管されていても、どの面談で渡したものなのか後から追えない
保険代理店の紙を残しつつ証跡化 導入前の課題を示す図解
目次

設計——紙は渡す。「渡した事実」をデジタルに残す

保険代理店の紙を残しつつ証跡化 仕組みの流れを示す図解

このケースでは、モバイルプリンター(持ち運べる小型の印刷機)とGoHighLevel(GHL)を組み合わせます。

  1. 面談の要約・重要な説明・同意内容を、その場で印刷して手渡す
  2. 手渡した書面と同じ内容を、そのお客様の顧客カードへ記録として保存する
  3. 「いつ・誰に・何を渡したか」の交付ログを、カード上に時系列で残す
  4. 署名や手書きの追記がある場合は、書面を撮影してカードへ添付する

お客様やご家族の手元にはが残ります。

一方で、代理店側にはあとから探せる記録が残ります。

紙とデジタルの両方で同じ内容を管理できる状態を作る設計です。

「言った言わない」への対策という点では、前の記事(受任時の控えのPDF自動化)と同じ考え方です。

違いは対象です。

前の記事は、デジタルで完結できる相手を前提にしています。

一方、こちらは紙で渡す必要がある相手を前提にしています。

現場には両方のお客様がいます。

だからこそ、両方に対応できる仕組みを用意しておくことが現実的です。

なぜ「過渡期の設計」とわざわざ呼ぶか

この仕組みは、10年後には不要になっているかもしれません。

それで問題ないと考えています。

デジタル化の移行期では、「すべてをデジタル化する」か「紙のまま運用する」かという二択ではありません。

相手に応じて紙とデジタルを選べて、どちらを選んでも記録が残る状態のほうが、現場でのトラブルは少なくなります。

仕組みは理想を追うためではなく、今の現場で無理なく運用できることが重要です。

この設計は構想段階のもので、これから自社で構築する過程も、この連載で公開していきます

同じ構造を持つ業種

保険代理店の紙を残しつつ証跡化 導入後の変化を示す図解

訪問販売やリフォームの契約説明、不動産の各種書面、金融商品の販売時説明、自治体関連の手続き支援など、「紙で渡す義務や慣習が残っている×渡した証拠が要る」業務であれば、同じ考え方を応用できます。


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この記事は、GoHighLevel導入シナリオ集(全20本)の1本です。

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この記事を書いた人

(株)トレジャーハンティング、アイ・シー・エス通商(株)、(株)ヒミコ代表取締役。15年以上、自社のネット集客を手掛けてきた実績をもとに、ネット集客コンサルティングを行ってきた。現在、GoHighLevelを使ったGoogleマップレビュー代行を中心に活動している。

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