メルマガが迷惑メールに入るのは、文章のせいじゃなかった。僕が「届くメール」の設定を全部やった話【GoHighLevel】
結論から言います。
あなたのメルマガが読まれない最大の理由は、文章の腕でも、配信時間でもありません。「送信ドメインの設定」です。
どんなに心を込めて書いたメールも、迷惑メールフォルダに入った瞬間、存在しないのと同じになる。
逆に言うと、設定さえ正しくやれば、メールは届く側に回れます。
この記事はもともと、2025年2月に「GoHighLevelメールマーケティング」というタイトルで公開した解説記事でした。
読み返して、正直に思いました。
教科書だな、と。
ウォームアップ、ステップメール、スパムチェック、メール分析。書いてあることは間違っていない。でも、どこかで聞いたような機能紹介が並んでいた。
あれから僕は、実際にGoHighLevel(ゴーハイレベル、以下GHL)で自分の送信ドメインを設定して、テストメールが受信トレイに着地するところまで、自分の手でやりました。
途中、何度かつまずきました。
だからこの記事は、評論ではなく実践記として、全部書き直します。
迷惑メール行きは「あなたのせい」ではなく「相乗りバスのせい」
僕は静岡で会社をやっている55歳の経営者です。コードは書けません。
そんな僕でもGHLのメール設定を最後までやり切れたのですが、その前に、そもそもの仕組みの話をさせてください。
GHLは、契約した初日からメールを送れます。便利です。
でもこのとき、あなたのメールは「共有ドメイン」という差出人名義で送られています。mg.msgsndr.biz みたいな、GHLが用意した共用の送信元です。
これ、例えるなら相乗りバスなんです。
同じバスには、世界中のGHLユーザーが乗っています。真面目にメルマガを送る人もいれば、乱暴な一斉送信をする人もいる。
そして迷惑メール判定というのは、乗客ひとりひとりではなく、バスごと評価されます。
どこかの誰かが暴れれば、同じバスに乗っているあなたのメールまで「怪しい便」として迷惑メールフォルダ行きになる。
あなたの文章は、1文字も悪くない。
乗っているバスが悪い。
だから答えはシンプルで、自分専用の車(専用送信ドメイン)を持つ。これだけです。
しかも今は、Gmailなどの受信側が迷惑メール規制をどんどん厳しくしている時代です。「後回しでいいや」が通用する設定ではなくなりました。
僕がやった設定の全手順(つまずきポイント付き)
ここからは、僕が実際にやった流れをそのまま書きます。
作業は大きく3つ。「GHL側でドメインを追加」「DNSにレコードを6個登録」「検証してテスト送信」。これだけです。
手順1:専用ドメインの追加は「mg.」を付けるのが鉄則
GHLの左下メニューから「Settings(設定)」を開き、「Email Services」をクリック。「Dedicated Domains」タブの「+ Add Domain」を押します。
ここで最初の分かれ道があります。
ドメイン名を聞かれたとき、自分のドメインをそのまま入れたくなるんですが、先頭に mg. を付けたサブドメインで登録するのが鉄則です。
例:mg.あなたのドメイン.com
なぜか。
メール送信の評判は、ドメイン単位で記録されていきます。本体のドメインでメールを送って、万が一評判に傷が付くと、会社の顔であるホームページのドメインごと信用を失う。
サブドメインに分けておけば、メール用の名義は別枠になります。母屋と離れを分けておく、という感覚です。
手順2:DNSレコードを6個登録する(ここが一番の山場)
「Add & Verify」を押すと、画面にDNSレコードの一覧が表示されます。
TXT、CNAME、MXという暗号みたいな文字列が5つ。
これを、あなたのドメインを管理している画面(お名前.com、エックスサーバー、クラウドフレア(Cloudflare)など)に、1つずつコピペして登録していきます。
正直に言うと、僕もこの画面を最初に見たときは「うっ」となりました。
でも、やることはコピペです。左の欄と右の欄を、間違えずに写すだけ。
ここで、僕からのつまずきポイント共有です。
つまずき①:MXレコードの「Priority」は必ず10
MXレコードを登録するとき、「優先度(Priority)」という入力欄が出てきます。ここは必ず 10 に設定します。システムによっては項目名が「Mail server」や「Value」になっていて、初見だとどこに何を入れるのか迷います。落ち着いて、GHLの画面と1項目ずつ照らし合わせてください。
つまずき②:DMARC(ディーマーク)は自分で1行追加する
ここが超重要です。
GHLの画面に出てくる5つのレコードだけだと、実は足りません。昨今のGmailなどの規制強化で、「DMARC」という6個目のレコードが事実上の必須になっています。
- Type:
TXT - Name:
_dmarc.mg - Content:
v=DMARC1;p=none;
Nameの先頭にあるアンダースコア(_)を忘れがちなので、そこだけ注意してください。
(GHLの画面はこの6個目を教えてくれません。ここが一番の落とし穴です)
手順3:Verify(検証)ボタンを押して、緑になるまで待つ
6個すべて登録したら、GHLのEmail Services画面に戻って「Verify Domain」ボタンを押します。
すべてのレコードの横に緑色で「Verified」と出れば開通です。
ここで焦らないでほしいのが、DNSの反映には数分〜数時間かかることがあるという点。
「Not Verified」と出ても、設定ミスと決めつけずに、少し時間をおいてもう一度Verifyボタンを押してみてください。
僕の感覚では、これは「失敗」ではなく「炊飯器の炊き上がり待ち」です。ボタンを押したら、他の仕事をしていればいい。
最後の罠:テスト送信は「From」を書き換えないと意味がない
開通したら、テスト送信です。
自分のGmailアドレスなどをGHLの顧客台帳(Contacts)に登録して、「Send Email」からメールを送ってみます。
ここに、最後にして最大の罠があります。
左上の「From (Email)」を、いま作った専用ドメインのアドレスに書き換える。
- ダメな例:もともと使っている自分のメールアドレスのまま送る
- 良い例:
info@mg.あなたのドメイン.comのように、専用ドメインのアドレスで送る
@より前は info でも何でも構いません。大事なのは@より後ろ。
せっかく専用の車を用意したのに、Fromが古いままだと、相変わらず相乗りバスで送っているのと同じです。
書き換えて送信して、スマホの受信トレイに、迷惑メールを経由せずスッと届いた瞬間。
あれは、ちょっと感動しますよ。
自分の会社のメールが、正式な身分証を持って世界に出ていくようになった、ということですから。
旧記事との答え合わせ
もともとの記事に書いていた内容は、間違いだったのか。
実際にやってみた立場から、答え合わせをしておきます。
ウォームアップ:手動の計画表は、要らなかった
旧記事では、送信数を少しずつ増やしていく「ウォームアップ」のスケジュール例を載せていました。初日は1時間に100通、と段階的に増やしていくような話です。
実際にやってみて分かったのは、GHLには自動のウォームアップ機能(段階的な送信リミッター)が最初から組み込まれているということ。
手動でちまちま送信数を管理する作業は、基本的に不要でした。
それどころか、「登録ページ経由で毎日数名ずつ読者が増えて、ステップメールがパラパラ流れていく」という普通の運用そのものが、理想的なウォームアップになります。
例外は、よそから持ってきた万単位のリストを一気に取り込んで一斉送信するような特殊ケースだけ。というか、それは設定以前に、やらないほうがいい。
ステップメールとスパムチェック:土台の上でこそ活きる
旧記事で紹介した「教育→問題解決→お客様の声→限定オファー」というステップメールの組み立ても、送信前のスパムチェックも、今も有効です。
ただ、順番が逆でした。
送信ドメインが相乗りバスのままでは、どんなに設計されたステップメールも読者の手元に届かない。
まず土台(届く設定)、シナリオはその後。これが実際にやった僕の結論です。
正直に書きます:GHLのメールは従量課金です
ここは包み隠さず書いておきます。
GHLの月額料金に、メール送信費は含まれていません。送った通数に応じた従量課金です。
「え、追加でお金かかるの?」と思いますよね。僕も最初はそう思いました。
でも、冷静に考えると、これはフェアな仕組みです。
- 送らない月は、ほとんど費用が発生しない
- 国内のメール配信サービスのように「読者数◯人まで月額◯円」という枠の縛りがない
- 読者リストが増えても、月額の基本料は変わらない
1通あたりの単価はごくわずかで、個人や中小企業のメルマガ規模なら、月の負担は缶コーヒー数本分のイメージです。具体的な単価は為替やプランで変わるので、契約画面で最新の数字を確認してください。
隠れコストとして後から驚くより、最初から「使った分だけ払う」と分かっているほうが、僕は健全だと思っています。
まとめ:メールは「書く前」に勝負が決まっている
長くなったので、まとめます。
- メルマガが読まれない最大の原因は、文章ではなく送信ドメインの設定
- 初期設定の共有ドメインは相乗りバス。他人の悪行に巻き込まれる
- 対策は専用送信ドメイン。
mg.付きサブドメインでDNSレコードを6個(DMARC含む)登録する - MXの優先度は10、DMARCの先頭アンダースコア、テスト送信のFrom書き換え。罠はこの3つ
- ウォームアップは自動。手動の計画表は不要
- 費用は従量課金。使った分だけ、が正直なところ
コードの書けない55歳の僕でも、やれた作業です。
必要なのはプログラミングの知識ではなく、「コピペを6回、間違えずにやる」集中力だけでした。
GHLには14日間の無料トライアルがあります。どうせ試すなら、最初の週末にこの送信ドメイン設定まで終わらせてしまってください。そこから先のメールマーケティングが、全部「届く前提」で組めるようになります。
→ GoHighLevelの14日間無料トライアルはこちら
GoHighLevel 14日間無料トライアルはこちら

コメント